50歳で甲状腺機能亢進症(バセドウ病)と診断されて 症状と治療法について

ふくしまへ来てから体調が悪く、精神的なものかと思っていましたが血液検査の結果は甲状腺機能亢進症(バセドウ病)でした。

エコー検査ではだいぶ前からとのことで、思い起こせばいろいろな症状が甲状腺のせいかもしれない・・・という事が分かってきました。

同じような症状があるかたは、もしかしたら甲状腺に異常があるかもしれませんので、早めの検査をお勧めします。

病院でいただいたパンフレットをもとに、私の症状や経過をお伝えしていきたいと思います。

バセドウ病に関する記事はこちら

参考パンフレット(その症状、もしかして甲状腺の病気かも? 株式会社LSIメディエンス 監修:昭和大学横浜市北部病院 内科系診療部門 臨床病理診断科 教授 木村聡)


 

甲状腺とは?

甲状腺

甲状腺は、のどぼとけの下にあるホルモン分泌器官で、縦2~3cm、横4~5cm、厚さ1cm程度の小さな臓器です。
海藻などに含まれるヨードという栄養素をもとに、「甲状腺ホルモン」を産生、分泌しています。
甲状腺ホルモンは、全身の新陳代謝を活性化するホルモンです。
多すぎると新陳代謝が活発になりすぎて興奮状態が続いてしまい、逆に少なすぎると気力や活力が低下します。
快適な生活を送るためには、適切な量の甲状腺ホルモンが必要なのです。
Yukky
首のところにこんな臓器があるなんて、びっくりですよね!
私はよく肩がこるので、腫れていてもあまり気にしていませんでした(汗)

甲状腺の病気は珍しい?

甲状腺ホルモンが分泌過剰な状態では、イライラ、動悸、多汗、手の震え、眼球の突出や甲状腺の腫れが徐々に現れます。
一方、分泌が不足すると、肌のかさつき、気力の衰え、便秘、体重増加、寒がり、眉毛の脱毛などの症状が現れます。
どちらも、いわゆる「不定愁訴」と混同されてしまうことがあります。※不定愁訴=体のあちこちに症状は出るが、検査上異常が認められにくい状態のこと。
Yukky
どちらの症状も軽い症状を含めると甲状腺の病気は決して珍しい病気ではないようです。
国内の患者数は約500万人ともいわれていて、そのほとんどが女性だそうです(泣)

甲状腺の症状 こんな症状ありませんか?

バセドウ病(甲状腺機能亢進症)

  • 暑がりになり、たくさん汗をかく
  • 脈拍が早くなり、ドキドキする
  • イライラする
  • 手が震える
  • 体重減少、下痢
  • 眼球の突出

甲状腺機能低下症

  • 元気がなく、寒がりになる
  • 脈が遅くなる
  • 肌がカサカサする
  • 体がだるい
  • 顔や手足がむくむ
  • コレステロールの血中濃度が上がる

甲状腺腫瘍

  • 首(甲状腺)にしこりがある
  • 首のリンパ節が腫れる
  • 声のかすれがだんだん悪化してきている
  • のどに違和感がある
Yukky
やはりどれを見ても症状が軽ければあまり気にならないかもしれませんね。
ちなみに私の症状は低下症以外の項目のほとんどです。しかもそれにプラスして、

  • 足の震え
  • 両手の中指のこわばり(ばね指?)
  • 頭から胸、背中にかけてのかゆみ
  • 食べ物・飲み物がのどにつかえる
  • 視界がぼやける
  • 平均体温が35.4→36.4度になった
  • 頻尿

などがみられました。

バセドウ病について 主な治療法

バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されて起こる病気の代表です。
20~30代の女性に多く見られ、男女比は1:5といわれています。
甲状腺ホルモンが数週間以上をかけて徐々に分泌過剰となり、全身の新陳代謝が過剰となった結果、心臓や筋肉が常にフル回転しているような状態になります。
精神的にも興奮状態となり、イライラしやすくなります。

動悸ドキドキ

バセドウ病には3種類の治療方法があります

内科的治療

抗甲状腺剤を飲んで、甲状腺ホルモンの分泌を抑制する方法です。2カ月ほどで甲状腺機能が正常化し、症状も軽くなります。
副作用として薬が効きすぎたりまれに血液中の白血球が減り、感染症にかかりやすくなることがありますので、定期的な血液検査が必要です。
抗甲状腺剤=チアマゾール(メルカゾール)、プロピルチオウラシル(ツイラジール/プロパジール)の2種類がある

外科的治療

甲状腺の腫れが大きく、薬で治療できない場合、手術で甲状腺を切り取る方法です。

放射線治療

放射線を発するヨードを飲む方法です。甲状腺に取り込まれ、その放射線によって甲状腺の機能を低下させるという治療法です。
効き目は早いのですが、後遺症として甲状腺機能低下をきたす場合があります。

甲状腺機能低下症について 主な治療方法

甲状腺の機能が低下し、甲状腺ホルモンが不足する病気です。
その原因となる代表的な疾患は「橋本病」です。
日本人医師の橋本策(はかる)先生が発見したことから、その名が付きました。
男女比は1:20で、女性に多い病気です。

橋本病免疫異常が原因とされ、甲状腺に対するいろいろな自己抗体が血液中に検出されます。
はじめは無症状ですが、多くの場合、何年もかけて甲状腺機能が徐々に低下します。
症状は徐々に現れるため、単なる不定愁訴と間違われる場合も少なくありません。

元気がない女性

甲状腺機能低下症の主な治療法は

橋本病は、必ずしも甲状腺機能の低下を伴うとは限りません。
甲状腺機能がまだ正常な場合は、特別な治療をせずに経過観察となります。
甲状腺機能が低下している場合には、甲状腺ホルモン剤の内服が行われます。
1日1回の内服で済みますが、多くは何年間も内服が必要となるため心臓に疾患のある人や高齢者は少量から服用し、徐々に増量して甲状腺ホルモンの血中濃度を測り、心電図などで心臓の状態を観察しながら、長期的な維持量を決定します。
甲状腺ホルモン剤=T4製剤(チラーヂンS、レボチロキシンナトリウム錠「サンド」)、T3製剤(チロナミン)
Yukky
甲状腺機能低下症の症状はわかりにくいのもありますが、おかしなことがあれば調べてもらったほうがいいかもしれないですね

甲状腺腫瘍について 主な治療方法

甲状腺にできたしこりを「甲状腺腫瘍」といいます。甲状腺腫瘍には良性と悪性があり、注意しなければならないのが悪性腫瘍です。
甲状腺にしこりができたときは検査を受け、良性か悪性かを識別する必要があります。

良性腫瘍の代表は、濾胞腺腫(ろほうせんしゅ)。甲状腺の中に水分が溜まった構造物が現れます。腫瘍が大きくならない限り、多くの場合は経過観察となります。

悪性腫瘍にはいくつかのタイプがあり、乳頭がん、濾胞(ろほう)がん、低分化がん、髄様(ずいよう)がん、未分化がん、血液がんの一種である悪性リンパ腫が含まれます。
このうち、最も多いのは乳頭がんです。乳頭がんは、増殖速度が非常に遅いがんなので、他のがんよりも治療効果が現れやすいのが特徴です。

声がかすれる、のどに違和感がある、首にしこりがある、首が腫れるなどの症状があるときは、甲状腺腫瘍を疑いましょう

甲状腺腫瘍の主な治療方法は

甲状腺がんの治療は、血液がん(悪性リンパ腫)を除けば、手術による摘出が基本です。
手術前後には放射線治療ホルモン療法が併用されることもあります。
早期に発見すれば、甲状腺がんの多くは命を落とすことなく、通常の生活に戻ることも可能です。
頸部にしこりが見られ、徐々に増大する場合には、受信をご検討ください。
Yukky
私の場合はしこりがあることに気づかなかったんですが、エコー検査ですぐわかりました。
いまは薬で少しでも数値を下げて良性か悪性かの検査をするのが目標です。

甲状腺の臨床検査は主に血液検査と超音波検査

血液検査でホルモン濃度を測定します

甲状腺ホルモンには2種類あり、ヨード分子が3つ入ったT3(トリヨードサイロニン)と、T4(サイロキシン)が知られています。
どちらもその9割以上が血中の蛋白質と結合した形で存在していますが、残り1割弱は蛋白としていないフリー(遊離)の形で血中に存在します。
ホルモンとしての活性を持つのはフリーの甲状腺ホルモンだけなので、それぞれFreeT3(FT3)、FreeT4(FT4)と呼ばれ、T3、T4より頻繁に測定されます。

一方、脳下垂体から分泌されるホルモンの一種TSHは、甲状腺刺激ホルモンと呼ばれ、甲状腺からT3、T4の分泌を高める働きがあります。
TSHは全身が要求する甲状腺ホルモン量をよく反映するため、治療効果の判定や甲状腺ホルモン過不足の評価に使われます。
例えばFT3やFT4が低値を示さなくても、TSHが高めの場合は、体が必要とする甲状腺ホルモンが不足していると推定されます。

TSHが低くFT3、FT4の数値が高い・・・甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

TSHが高くFT3、FT4の数値が低い・・・甲状腺機能低下症(高橋病)

バセドウ病の診断に有用な自己抗体の検査 TRAb/TSAb

橋本病の診断に有用な自己抗体の検査 TPOAb/TgAb

Yukky
私の検査結果(基準値)
TSHL0.003(0.35-4.94)
FT3H13.4(1.68-3.67)
FT4H2.4(0.7-1.48)
TPOAbH6.1(5.61未満)
TRAbH6.0(2.0未満)以上の血液検査(ほかにもたくさん検査した)の結果、バセドウ病との診断でした。その他先生は何も言っていなかったけれど、気になる数値
グルコースH126(70-109)
LDL-コレステロール50(65-139)
HDL-コレステロール38(40-95)
PROBNP 50.5
超音波検査でしこりや腫れを観察します
甲状腺の状態を画像で観察するために行われるのが、超音波検査です。
人間の耳では聴こえない高い周波数の音波で甲状腺を可視化するもので、人間ドックで肝臓や胆のうを観察するのと同じ技術です。
X線を使わないので、被爆の心配はいりません。超音波検査は、甲状腺にしこりや腫れがある場合、特に威力を発揮します。
悪性の甲状腺腫瘍が疑われる場合は、超音波の画像を見ながら腫瘍に針を刺して細胞を検査する「細胞診」が行われます。
Yukky
私も超音波検査を行いましたが、血流がひどく穿刺で大出血の危険があるそうで、
薬で血流低下を待ち、検査をするとのこと。
ググってしまった怖い状況には、穿刺時出血で最悪気道確保、即入院、ステロイド投与・・・などと書かれていた(冷汗)

私の近況

手足の震えが気になり、もしかしてパーキンソン病?と思い脳神経外科へ行きました。
脳のMRIを撮っても異常なし、女性の若い先生だったが、更年期障害ではありませんか?と婦人科に行くよううながされました。
そのまま婦人科へ行きましたが、問診で終了。大きな病院へ行ってくれと(泣)田舎の小さな病院は検査もしないw
大きな病院はコロナ対策で紹介状がないと受付してくれないから、もうコロナが収束するまで難病扱いだな~とあきらめていた。
その日の夜、脳神経外科の院長先生から電話があり、翌日脳神経内科の先生がくるからもう一度来てくれないかとの電話がありました。
仕方なく病院へ行くと年配の先生。足の震えを見るなり、可能性のある検査を全てしてみようとのことで頸椎のMRI(後日撮る予定だった)と血液検査を行った
その先生は月に一度、福島市からやってくる先生だったので、次回受診は5月・・・だったのだが、
1週間後、病院から血液検査で異常があったのでできるだけ早く内科へ受診してほしいとの連絡がありました。
気になって仕事も落ち着かないので、翌日受診。
内科の先生は女性で若くてテキパキしていて好感が持てた。
すぐに超音波検査で症状を把握、追加の血液検査の結果で今後の予定を治療方法を考えようと。
超音波検査では先生が大きな声で「これはすごいな」「かたまりあるね」「針刺したら出血すごいな」「血流収まんないと針刺せないな」・・・とのこと
また、眼科へも検診へ行くように紹介状を渡され、土曜日だったので次に受診できる火曜日まで薬を処方された
ビソプロロールフマル酸塩錠2.5mg 1日1回1錠
ヨウ化カリウム丸50mg 1日1回1錠
火曜日に眼科検診、いろいろな検査をした結果、緊急性はないとのことで1ヶ月様子見。
(右目が眼球突出しているらしい)
充血を抑えるために薬を処方された
フオロメトロン点滴点眼液0.1% 1日4回ほど 右目だけ
午前中眼科で終わり、午後からあらためて内科へ眼科の報告書をもっていった。
眼科での治療は特にないとのことで、内科の先生の指示で薬で様子を見ることになった。とりあえず2週間。
追加で薬を処方され、次回MRIで目の周りを撮影するらしい(眼科さんの指示)
追加
メルカゾール錠5mg 1日1回3錠
というわけでバセドウ病の治療が始まった。
以降、様子を見てこちらで報告させていただきます。